かえるさんとにわとりさん「四字熟語」

四字熟語を通して言葉を考えるブログです。かえるさんと、にわとりさんがご案内します。

抜山蓋世(ばつざんがいせい)

f:id:KAERUSAN:20170430214044j:plain

 

f:id:KAERUSAN:20170106202709g:plain 今回は抜山蓋世(ばつざんがいせい)です。

 

f:id:KAERUSAN:20170106203237g:plain 力は山を抜き、気は世をおおう、力が満ちて、意気盛んなこと、ですな、力強い。

 

f:id:KAERUSAN:20170106202709g:plain その通りです。意味もそのとおりです。響きもかっこいいですね。

 

f:id:KAERUSAN:20170106223449g:plain でもさ、この言葉って、辞世の句に入っていたんだよね。

 

f:id:KAERUSAN:20170109194019g:plain そうですね、オレも昔は強かったなー、みたいな使い方ですね。

 

f:id:KAERUSAN:20170106222315g:plain 昔の中国の漢の国を作った劉邦(りゅうほう)に負けた、項羽(こうう)が最後の戦いの前に、愛する女性に読んだ「垓下(がいか)の歌」に読まれています。

 

f:id:KAERUSAN:20170106222315g:plain すごく簡単に言うと、超強かった俺も(ここが抜山蓋世)、今は、運もタイミングも悪い、馬も行こうとしないし、馬が行こうとしないんだから、しかたないじゃん、そんなことより、そなたの事をどうすればいいんだろう。みたいな詩です。

 

f:id:KAERUSAN:20161231201012g:plain もっとカッコよく出来ないの、項羽嫌いなの?

 

f:id:KAERUSAN:20170109194019g:plain 好き、と言えば嘘になりますね、軍師の范増(はんぞう)の言う事をもう少し聞いていれば勝ってたかもしれませんよ。

 

f:id:KAERUSAN:20170106203237g:plain まあそうだね、正直言って。項羽って作品によって違うけど、中国のドラマとかだとそんなにカッコよくも無いよね。

 

f:id:KAERUSAN:20170109194019g:plain 負け方がかっこ悪いんですよね。劉邦は劉邦で奥さんが、しっかりモノを越えてすごく怖い人ですよね。

 

f:id:KAERUSAN:20170106223449g:plain 中国三大悪女だからねぇ。

 

f:id:KAERUSAN:20170106202709g:plain 出典は「史記」でした。