かえるさんとにわとりさん「四字熟語」

四字熟語を通して言葉を考えるブログです。かえるさんと、にわとりさんがご案内します。

深謀遠慮(しんぼうえんりょ)

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f:id:KAERUSAN:20161126211425g:plain 今回は深謀遠慮(しんぼうえんりょ)です。

 

f:id:KAERUSAN:20161126211440g:plain 字のままだね。深い謀(はかりごと)、遠くおもんばかる。よく考える、ということだね。

 

f:id:KAERUSAN:20161126211425g:plain そうですね。

 

f:id:KAERUSAN:20161126211440g:plain あ、でも、遠慮って、ヒトに対して、控えめな態度をとることでもあるでしょ。

 

f:id:KAERUSAN:20161126211425g:plain 遠慮は、もともとは字のままで、遠くおもんばかる。要するに、先々のことまでよく考える、という意味が先にありました。今でもこの使い方でかまいません。深謀遠慮の場合この意味です。時代はかなり古く、出典の「文選」は紀元前の中国の本ですし、孔子も論語で、遠慮なければ必ず近くに憂い有り。と書いています。

 

f:id:KAERUSAN:20161126211425g:plain 遠慮の、ヒトに対して控えめにするという意味は、江戸時代からです。

 

f:id:KAERUSAN:20161126211432g:plain 余計な話ですが、遠慮という刑罰が江戸時代にありました。僧侶や、武士に課せられたもので、外出禁止なんですが、夜、目立たないように出入りすることは差し支えなく、病気や火事のときも出入可だったということです。

 

f:id:KAERUSAN:20161126211440g:plain でも、それも、先を考えて、ちょっと大人しくする、って感じだね、なんか、ゆるいし。どっちにしても、先をよく考える。と、相手の気持ちをよく考える、だから、控えめにするって考えると、そんなに違わないね。

 

f:id:KAERUSAN:20161126211425g:plain そうですね。

 

f:id:KAERUSAN:20161126211425g:plain 出典は「文選」でした。