今回は特別企画「易経 六十四卦卦辞」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 六十四卦卦辞」になります。
今回は「火地晋(かちしん)」です。
卦辞は「晋 康侯用錫馬藩庶 晝日三接」しんはこうこうもってうまをたまうことはんしょ ちゅうじつみたびせっす。
どういうこと?
「康侯」は素晴らしい武将で、その「康侯」が天子に馬を賜る、昼に三度も接見して頂ける。ということです。
「康侯」は周易を作った「文王」の九男です。「火地晋」は天子のために頑張る「康侯」のイメージの卦です。周の初期に滅びた殷の人たちの反乱を鎮めた人です。
「火地晋」は「雷天大壮」の次の卦で勢い、盛んなだけでは物事は止まらない、ですから「火地晋」では「進む」イメージになります。
上卦は「離:太陽」下卦は「坤:地」ですから、太陽が昇ってきたイメージです。
日が昇る勢いで進むんだね。
裏に潜むものを示す「裏卦:錯卦(全ての爻の陰陽を逆にする)」は「水天需」です。しっかり待つイメージです、進むには時を間違えてはいけませんからね。
しっかり状況を見る、考えるってことだね。
相手からどう見えるかを見る「綜卦(卦の上下を逆転させる)」は「地火明夷」です。
日の昇る勢いの後は「坤:地」の下に「離:太陽」の沈む「地火明夷」です。
勢いがなくなって、上手く行かない時ってことかな。
勢いがない時には勢いのない過ごし方が必要ですね。状況が変わる時が来ることを忘れてはいけません。
䷢35火地晋(かちしん) 裏:水天需 綜:地火明夷
火地晋(かちしん)初爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
火地晋(かちしん)二爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
火地晋(かちしん)三爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
火地晋(かちしん)四爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
火地晋(かちしん)五爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
火地晋(かちしん)上爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」