今回は特別企画「易経 六十四卦卦辞」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 六十四卦卦辞」になります。
今回は「水山蹇(すいざんけん)」です。
卦辞は「蹇 利西南 不利東北 利見大人 貞吉」けんは せいなんによろしく とうほくによろしからず たいじんをみるによろし ていきち。
簡単に言うと、大変な状況だから、安定した方に行きましょう、みたいな感じです。
方角については色々な説がありますが「西」「西南」には「周」があり「東」「東北」には「殷」がある、と考えれば良いでしょう。
「水山蹇」は「火澤睽」の次の卦ですから、背きあったので困難が来る、という感じです。上卦が「坎:水」で下卦が「艮:山」ですから、水の流れてくる山、氷山のイメージで足が上手く動かない感じです。
でも「貞なら吉」なんでしょ?
「水山蹇」は困難に対するので謙虚に安全な道を選ぶことを薦めています、そうであれば、何とかなるでしょうという感じですね。
なるほど。
裏に潜むものを示す「裏卦:錯卦(全ての爻の陰陽を逆にする)」は「火澤睽」です。要するに背きあっているから大変だ、ということですね。
ですから「五爻」では「朋来る」ともきたる、と言っています。
相手からどう見えるかを見る「綜卦(卦の上下を逆転させる)」は「雷水解」です。
雪解けを待つ、そんなイメージですね。
辛い時は仕方ないか。
䷦39水山蹇(すいざんけん) 裏:火澤睽 綜:雷水解
水山蹇(すいざんけん)初爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
水山蹇(すいざんけん)二爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
水山蹇(すいざんけん)三爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
水山蹇(すいざんけん)四爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
水山蹇(すいざんけん)五爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
水山蹇(すいざんけん)上爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」