今回は特別企画「易経 六十四卦卦辞」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 六十四卦卦辞」になります。
今回は「澤天夬(たくてんかい)」です。
「卦辞」は「夬 揚于王庭 孚號 有厲 告自邑 不利即戎 利有攸往」かいはおうていにあぐ まことにてよばうあやうきあり つぐるにゆうよりす じゅうにつくによろしからず いくところあるによろし。です。
「澤天夬」は「十二消長卦」です。「澤天夬」は三月(現在の四月)に当たります。
「二月(現在の三月)」は「雷天大壮」ですから、増えてくる感じで、「三月」の「澤天夬」で、増えて決壊する、というイメージです。
なるほど「澤天夬」は増えてきて決壊するイメージなんだね。
生まれ変わるようなイメージです。「澤天夬」のひとつ前の卦は「風雷益」ですから、増えて、決壊する、押し切るイメージです。
ぐんぐん増えてきて、押し切って決壊するんだ。そのイメージが「春」のイメージってことなの?
「十二消長卦」的にはそういうことです。「澤天夬」の次は全て陽の「乾為天」ですからね。
上卦が「兌:沢」で下卦は「乾:天」ですから、沢の水が下に流れ出すのは確実です、それを当然のこととして徳を失わないように心がけることを意味します。
卦辞は、長くて良く分からないけど?
問題を排除する時はしっかり朝廷で論じ、油断せず警戒することが大切で簡単に軍や力に頼ってはいけない、ということです。
裏に潜むものを示す「裏卦:錯卦(全ての爻の陰陽を逆にする)」は「山地剥」です、「澤天夬」の、押し切る、決壊するイメージは「山地剥」の剥がされていくイメージにも通じます。
相手からどう見えるかを見る「綜卦(卦の上下を逆転させる)」は「天風姤」です。「天風姤」も「十二消長卦」で、「乾為天」の後の「五月(現在の六月)」です、「乾為天」で「陽」が満タンになったら、「陰」が増えていくと言う意味で、問題が発生するとも言えるし自然な流れとも言えます。
世は変化するものであって、それを理解する必要があるってことかな。
そういうことです。
䷪43澤天夬(たくてんかい) 裏:山地剥 綜:天風姤
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