今回は特別企画「易経 六十四卦卦辞」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 六十四卦卦辞」になります。
今回は「風山漸(ふうざんぜん)」です。
卦辞は「漸 女歸吉 利貞」ぜん じょとつぐにきち ていによろし。
結婚のイメージもありますし、「結婚」は成し遂げる、やりたいこととやらないといけないことの融合のイメージでもあります。
そして、上卦が「巽:木」下卦が「艮:山」で、山の上の木のイメージで、ゆっくりゆっくり、マイペースで慌てずコツコツ育つイメージです。
その感じが「風山漸」の「貞」正しさなんだね。
そうですね、そしてひとつ前の卦は「艮為山」ですから、しっかり内面を感じ、受け止めたからこそ、本当に必要なことが分かり、惑わされず慌てない印象の「風山漸」がこの位置にあります。
しっかり止まったからこそ、信念にマイペースなんだね。
「漸」は、じっくり、徐々に、的な意味の漢字ですからね。
裏に潜むものを示す「裏卦:錯卦(全ての爻の陰陽を逆にする)」は「雷澤歸妹」です。「雷澤歸妹」は嫁ぐ意味があります、ただ、謙虚に焦らずやることが肝要な卦ですから、何しろ慌てて目の前の結果ばかり考えないことです。
「殷」と「周」の政略結婚のイメージがあり、長い目で見ればウィンウィンではあるのですが、一見、上手く行かなかったようにも見えます。
結局最後は「殷」の血筋も残ったし、「周」に王朝が交代したんだよね。
相手からどう見えるかを見る「綜卦(卦の上下を逆転させる)」も「雷澤歸妹」です。本人たちでさえ、上手く行ったのかその時は分からないようなイメージでもあります。
本とかで見ると、「妾」のイメージだよね。正式でない結婚みたいな。
実際はそんなに単純じゃないのでよく研究することが大切です。
䷴53風山漸(ふうざんぜん) 裏:雷澤歸妹 綜:雷澤歸妹
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