今回は一觴一詠(いっしょういちえい)です。
お酒を飲みながら、詩を歌う、風流な楽しみ、のこと。
觴は、杯のことだね。
この言葉は書聖と言われた、王羲之(おうぎし)の「蘭亭集序」の言葉です。
おー、中国最高の書家だよね。もう王羲之の書は本物は残ってないんだよね。
でも、なんで習字の見本とかでは見かけるの?
当時の写しは残ってるんですよ。
当時の写しって、コピー機は無いでしょ。
唐の時代の李世民(りせいみん)が、みんな自分の墓に持って行ってしまったんですが、写しはたくさん作らせたんです。カンタンに言うと薄い紙を当てて透かして字を縁取ってから中を塗ったりして作ったものでかなり良く出来ていると思われます。
薄い紙って?
竹から取るんです。だから、かなりきちんとしたものが残っているんですが、本物が残ってない方が、スゴイ人感が膨らみますよね。
たしかに。
出典は王羲之(おうぎし)の「蘭亭集序」でした。