かえるさんとにわとりさん「四字熟語」

四字熟語を通して言葉を考えるブログです。かえるさんと、にわとりさんがご案内します。

万目睚眥(まんもくがいさい)

万目睚眥

 今回は万目睚眥(まんもくがいさい)です。

 

 たくさんの人に睨まれることです。ばんもくがいさい とも読みます。

 

 何をしたらそんなことになるの?

 

 みんなに嫌われるようなことをしたんでしょう。実際に大勢に睨まれている、ということではありません。

 

 みんなに睨まれているような状態、ってことか。

 

 「世間」に、ってことでしょうね。

 

 まあ、言うほど「世間」だって暇じゃないから一個人を監視してないですけどね。

 

 失敗が怖いから挑戦出来ないって言う人もそうだよね。

 

 ハッキリ言って、みんなそんなに暇じゃないです。悪いことさえしなければいちいち見てませんよ。

 

 「睚眥(がいさい)」って難しいね。

 

 「睚(がい)」も「眥(さい)」もどっちも「にらむ」「目尻」ということで、「睚眥(がいさい)」は睨む意味です。

 

 ちなみに「睚眥(がいさい)」または「睚眦(がいさい)」とも書きますが、「睚眦(がいさい)」は「竜生九子(りゅうせいきゅうし)」、龍の産んだ九匹の子供の内の一匹で山犬の首を持った怪物で、敵を倒すことを好んだので昔は軍旗などのモチーフに使われました。

 

 竜の子供なのに竜じゃないんだ。

 

 出典は「紅楼夢」でした。