今回は特別企画「易経 十二消長卦」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 十二消長卦」になります。
今回は「上九 天地否 易経 十二消長卦」です。
卦辞は「否之匪人 不利君子貞 大往小来」ひはこれひとにあらず くんしのていによろしからず だいゆきしょうきたる。
上爻は「傾否 先否後喜」ひをかたむく さきにはふさがりあとによろこぶ。
しっかり頑張ってきた人は道が開けてくるイメージです。
じゃあ、しっかり頑張ってきた、苦しい中、要するに簡単に結果が出ないような大変なことをしてきたイメージから抜けてくるイメージなんだね。
そうです、「十二消長卦」的には「天地否」の前は、みんなと違う特別なイメージを目指す「天山遯」そして修行の「天地否」そして次は「見る、そして見られる」イメージの「風地観」です。
「十二消長卦」で言うと「天地否」は「八月」と対応して「二十四節気」だと「処暑」「白露」と対応するから「暑い夏が終わって秋に向かうイメージ」だね。
ですから「西洋占星術」では「乙女座」と対応するので、しっかり自らを高めるイメージです。
その意味で次の「風地観」は「天秤座」と対応します、要するに見られる立場、指導的な立場、「天地否」で高めた自分を発揮していくイメージです。
「風地観」では、さらに「陰」が増えるね。
ですから、決められたこと、必要なことをしっかり行うイメージなのです。
「天秤座」っぽいな。
ただ「天秤座」は指導者的な星座でもあるので個人的な鍛錬、学習が必要ですから、「天地否」で努力していない人は「見る側」になるわけです。
「天地否 上爻」は変爻すると「澤地萃 上爻」になります、爻辞は「齎咨涕洟 无咎」ししていいとがなしです。
人が集まる「澤地萃」で、最後は人が去って行くから悲しい、という意味と、ここまで頑張ってきた感動の意味があります。
全然違うじゃん!
それは意識的な話で無意識では頑張ってきた自分に対し、納得、ほっとして涙が出る、というイメージもあるのです。
無意識は、頑張ったか、頑張っていないか、に着目するんだ。
本当に頑張ってきた人は覚悟を持って自分の技術や知識を人に広げる指導者的なイメージである「風地観」のイメージに向かって行きます。
頑張っていない人は見るだけか。