今回は特別企画「易経 十二消長卦」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 十二消長卦」になります。
今回は「上九 天風姤 易経 十二消長卦」です。
卦辞は「女壯 勿用取女」じょさかんなり じょをめとるにもちいるなかれ。
「上爻」の爻辞は「姤其角 吝 无咎」そのつのにあう りん とがなし、です。
「天風姤」は「二十四節気」の「夏至」「小暑」そして星座の「蟹座」と対応します、6月下旬から7月下旬ころまでと対応します。
繰り返して言っている通り「乾為天」で種まきをして自分の志で進んできたからこそ、この「天風姤」で一心に努力成長します、しかしそれは今すぐ実らない農業のようなイメージです。
でも「天風姤 五爻」を変爻すると「火風鼎 五爻」でしっかり結果が出る感じだったり、焦っちゃいけない感じだね。
そうです、そして、この「上爻」では、「澤風大過 上爻」に変化します、「澤風大過 上爻」は「過渉滅頂 凶 咎无」すぎてわたりいただきをめっす きょう とがなし。要するに、「天風姤」を経て、さらなる困難に向かい生まれ変わっていく、そんなイメージです。
そして「角」は「天風姤 上爻」を変爻すると「上爻」が「陰」になるのですが、それがあたかも角のように見えますね、そして角は争いに使う部位ですから「結果を求める気持ち」も意味します。
だから、吝、ケチはつくけど、咎無し、それでも仕方ない、それで良い、ということなのか。
ケチはつくんだね。
だからこそ、次の卦「天山遯」で超越する必要があるのです。