今回は于公高門(うこうこうもん)です。
人知れず良いことをしている人はいつか認められる、ということです。
そんなこと無いって、そんな淡い希望はたやすく打ち砕かれるよ。
于公という公正な裁判官がいて、その人は、まだ生きているのに祠に祭られるほどでした。
へえ。
村の入り口の門が壊れたから、直そうとした時に于公が「自分は正しい裁判をしていて、冤罪も出したこと無いから、子孫が繁栄するので門は大きな馬車が通れるようにしてくれ」と言ったのですが、実際に後に子孫がものすごく偉くなりました。
というお話なのです。
え?自分で言ったの?
そうです。
えー!ちょっと、イヤな感じだな。
こういうの、自分で言います?普通、自分で言います?
しかも、「俺、超キチンと仕事してるから、子孫マジ偉くなるから、村の門はデカい馬車が通れるようにしとけ」って言ったんでしょ。
まあ、だいたい合ってます。
イヤイヤイヤイヤ、あなた、きちんと裁くのが仕事だから、当たり前だから!
まあ、そうなんですよね。
しかも、偉くなったのは子孫じゃん、アンタじゃないじゃん。
まあ、そうなんですよね。
出典は「漢書」でした。