今回は以升量石(いしょうりょうこく)です。
升(単位)で石(単位)を量ることは出来ない、ということから、浅はかな人には心の深い人の気持ちは量れない、という意味です。
10升で1斗、10斗で一石、ですから単位が違いすぎますよね。
何とかして升で量りたいものだけど。
え!そこですか。
心が狭くても頑張れば何となく判るぞ、みたいな。
まあ、実際には量れなくても困らないけどね。
こういうことを言う人の側にも問題はある、「自分はすごいから、あの人には判らない」という考え自体が心が広くないでしょ。
たしかに。
人の気持ちや心を上下で量ろうとする考え自体に「自分が正しい」という考えがもとにあるんだよね。
上下じゃなくて「違い」ということですな。
にわとりさんはそう思うのよ。
無理に理解しようとするでもなく、させようとするでもなく、スケール違いだから諦める、という姿勢も結果論的には良いこともありますよね。
なるほど、その使い方か、ムダにぶつかり合わないためか。
出典は「淮南子」でした。