今回は伊尹負鼎(いいんふてい)です。
大きな志のために身を落として望みを遂げること。
落とした方がいいの?
「伊尹(いいん)」という人物はコネが無かったので、料理人になって王に使えて、のちに宰相になったのです。
「負鼎(ふてい)」って?
鼎を背負って、ということです。
「鼎」って、神聖なイメージだけど。
政治的な祭祀とかにも使いますからね。でも、煮炊きにも使います、調理器具なんです。
あ、それで料理人なのね。それで気に入られれて偉くなったんだ。
ちなみに「史記」の言葉なのですが「伊尹負鼎(いいんふてい)」とは直接出ていません。
しかしこの話は「負鼎(ふてい)」という言葉で様々な所で使われています。
ですから出典は「史記」と書いてある資料も多いですが、その方が適切な気も致します。
出典は「蒙求」でした。