今回は特別企画「易経 十二消長卦」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 十二消長卦」になります。
今回は「六三 坤為地 易経 十二消長卦」です。
坤為地の卦辞は「元亨 利牝馬之貞 君子有攸往 先迷後得主 利西南得朋東北喪朋 安貞吉」おおいにとおる ひんばのていによろし くんしゆくところあり さきんずればまよい おくれればぬしをえる せいなんにともをうるによろし とうほくにともをうしなうも ていにやすんずればきち。
三爻は「含章可貞 或従王事 无成有終」あやをふくみてていにすべし あるいはおうじにしたがいてなすことなくしておわりなし。です。
自分の目標をしっかり心に包んで、しっかり従事する、そしてただその任務を完成することだけに勤しむのが良い、と言っています。
評価とかじゃなくて自分のやるべきことをひたすらやる感じだね。
象徴的には「王事」と言っているので「無意識の願望」に従う意味もあります。
そう聞くと「射手座」っぽいな。
そうです、「十二消長卦」では「坤為地」は「十一月」に対応し「二十四節気」では「小雪」「大雪」に当たりますので「西洋占星術」では「射手座」に当たります。
厳しい冬を越えるために「坤為地」でしっかり力を付けることが大切ですね。
「坤為地 三爻」は変爻すると「地山謙 三爻」になります。「地山謙 三爻」は「勞謙 君子有終 吉」ろうけん くんしゆうしゅう きち、です。
しっかり頑張っても謙虚でいること、上を目指し、奢らないこと、そして君子としての道を守れれば吉、ということですね。
そんなの「吉」じゃなきゃ切れるよ。
だから「射手座」「坤為地」は本当にやりたいことを選ばないと出来ません、自らやりたいと思えることが重要です。
なるほど、君子になりたければ自分が納得したことを突き詰めるべきなのか。