今回は特別企画「易経 十二消長卦」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 十二消長卦」になります。
今回は「六二 風地観 易経 十二消長卦」です。
「風地観」の卦辞は「盥而不薦 有孚顒若」てあらいてすすめず まことありてぎょうじゃくたり。
「二爻」の爻辞は「闚觀 利女貞」うかがいみる じょのていによろし。です。
「十二消長卦」としては「風地観」は「九月」と対応し、「二十四節気」では「秋分」「寒露」と対応するので時期的に「太陽」が「天秤座」と対応します。
要するに「星占い的」に「天秤座」ってことだ。
そうです、ですから、しっかり自分の技術や知識を人に伝えて役に立とうとします、この能力を伸ばすことで「天秤座」は実現能力を高めます。
ひとつ前の「天地否」でしっかり、能力を高めた人はここで発揮されるんだね。
ですから、この「二爻」は「初爻」「三爻」に比していませんが「尊位」の「五爻」に応じていますし、今は深く理解を深め、自分を高める時だからこそ、しっかり頑張ることを推奨しています。
今は「二爻」だけど、後で「五爻」になるまでしっかり頑張ることが「貞(ただ)しい」んだね。
そういうことです、冷静さが必要なのも「天秤座」的でもあります。
「風地観 二爻」は変爻すると「風水渙 二爻」になります。 「風水渙 二爻」の爻辞は「渙奔其机 悔亡」かんのときそのきにはしる くいほろぶ。です。
「風水渙」は自らの余分なものを散らす時ですから、自分も周囲も良く観察し自らの欠点を散らすことが出来ると建設的ですね。
自らの「机」に走る、要するに、自分の拠り所をしっかり理解確保せよ、ということです。
それで「悔い無し」なんだね。