今回は特別企画「易経 十二消長卦」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 十二消長卦」になります。
今回は「六五 坤為地 易経 十二消長卦」です。
坤為地の卦辞は「元亨 利牝馬之貞 君子有攸往 先迷後得主 利西南得朋東北喪朋 安貞吉」おおいにとおる ひんばのていによろし くんしゆくところあり さきんずればまよい おくれればぬしをえる せいなんにともをうるによろし とうほくにともをうしなうも ていにやすんずればきち。
五爻は「黄裳元吉」こうしょうげんきつ。です。
「黄裳」は、金色、黄色の袴、腰巻、などのイメージです。下半身に着けるイメージですから、現実化、結果、のイメージがあります。「黄色」「金色」は、自分の「無意識」「心からやりたかったことを実現する」イメージ、「中庸」のイメージもあります。
「実現化」と「中庸」なんだ。
「やりたいこと」と「やらないといけないこと、使命」のバランスしっかりとることが「実現化」の理想のイメージですからね。それでこそ満足感や達成感があります。
「十二消長卦」では「坤為地」は「十一月」に対応し「二十四節気」では「小雪」「大雪」に当たりますので「西洋占星術」では「射手座」に当たります。
「射手座」はしっかりと自分の知識、技術を磨いて、高めたい、そしてそれを実行して試してさらに精度を上げたいイメージだね。
「射手座」は、自分の基礎、柱になる、と言っても良いでしょう。
次の「星座」は「山羊座」ですから「厳しい冬」要するに「社会」に備えるイメージです。
そして「五爻」の「黄裳元吉」では立派に成長したけれども、上ではなく下、要するに謙虚でいることを意味します。
なるほど。
「坤為地 五爻」は変爻すると「水地比 五爻」になります。「水地比 五爻」は「顯比 王用三驅失前禽 邑人不誡 吉」ひをあきらかにす おうもってさんくしてぜんきんをうしなう ゆうじんいましめず きち。です。
狩りをする時に獲物を追い詰めず一か所逃げ道を開けておくイメージです。
どういうことになるの?
要するに「欲張りすぎない、結果だけに焦らない、威厳を保つ」ことが大切だと言うことです。この逃げ道を開けて狩りをするイメージは向かってきたものだけを狩る、徳のあるイメージ、なのです。
だから威厳があるのか。