今回は特別企画「易経 十二消長卦」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 十二消長卦」になります。
今回は「初九 乾為天 易経 十二消長卦」です。
卦辞は「乾 元亨利貞」けん げんこうりてい。です。
初爻は「潜龍 勿用」せんりゅうもちうるなかれ、です。
まだ潜んでいる龍を用いるな、と言っているので、慌てて事を起こしてはいけないイメージです。そして「乾為天」の前の卦は「澤天夬」ですから、堰が決壊するようなイメージです、それは自分の想いが強まっていく、ということです。
「澤天夬」の勢いが「龍」とも言えるんだね、しかし、その「決意」、「龍」はまだ用いるべきではないと言うことだね。
「乾為天」を「二十四節気」で考えると前半は「小満」ですから、形が出来てきているわけですが、「澤天夬」の想いが形になるということです、そして「小満」の次の「芒種」で稲などの種を蒔くわけです。
これから「龍」が育つんだね。
「澤天夬」は上卦が「兌(沢)」で下卦が「乾(天)」です、ですから、天の上までたまった水がついに決壊して、「乾為天」では全て「天」になったのです。
このストーリーが「龍」のイメージになっているんだね。
そういうことです。