今回は特別企画「易経 十二消長卦」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 十二消長卦」になります。
今回は「卦辞 乾為天」です。
卦辞は「乾 元亨利貞」けん げんこうりてい。です。
「貞(ただ)しければ」大いにとおる、この「貞」は卦によって違うんだよね。
そうです、「乾為天」は「龍を観る」卦ですから、自分の本当にやりたいこと、無意識を追いかけるイメージです。
「十二消長卦」では「乾為天」は現代では5月、春の盛りから夏に向かうようなイメージです。
「二十四節気」では「小満」「芒種」ですから、「十二星座」では「太陽」は「双子座」に位置します。
「十二消長卦」だと、そういうイメージにつながるんだね。
「小満」は万物が成長し、大きくなってきたイメージで、正に牡牛座で形を成して新しい目標を掴むためにも情報収集が始まる感じです。
「芒種」は種まきのイメージなので、新しいスタートという意味で双子座的です。
そのイメージが「乾為天」の、本当にやりたいことに向かう、他人の影響を受けない感じなんだね。
そうです、双子座は無意識に従うことが第一ですから、一切比していない、応じていない「乾為天」と完ぺきに一致します。そして「干支」では「巳」にあたりますから、自分の無意識的、信念、欲望に向かう感じです。
「巳」(へび)は世界中で知恵の象徴でもあるからぴったりだね。
「巳」は六番目の干支であり、「6」は目標に向かうイメージですから、まさに「乾為天」ですね。方位は南南東です、南は結果を目指すイメージ、東は自分の気持ちに向かう方位ですから、その両方ですね。
自分の想いで結果を出すぞ、って感じか。
そして時刻では朝9~11時です。準備をしてこれからに備える感じです。やりたいことに向かう準備として、やりたいこと自体を探すイメージもあるわけです。
逆に言うと「陽」で満ちた「乾為天」は、自分の「無意識に従う」って感じだから、思い切りやりたいことをやればいいんだよね。
でも実際はそれは簡単なことじゃないでしょ、勇気が要りますよ。
確かに。
ちなみに「乾為天上爻」には「行き過ぎて悔いる」という意味もありますが、それは情報収集が終了し、蟹座になってやるべきことが決まって動けなくなる意味もあります。
なるほど。