今回は特別企画「易経 十二消長卦」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 十二消長卦」になります。
今回は「卦辞 風地観 易経 十二消長卦」です。
「風地観」の卦辞は「盥而不薦 有孚顒若」てあらいてすすめず まことありてぎょうじゃくたり。
上に立つものがしっかりやれば下々のものたちもそれを見て、しっかりそれに倣うようになる、というような意味です。
「風地観」は「十二消長卦」だと「九月」のイメージだよね。
「二十四節気」では「秋分」「寒露」にあたりまして、秋が終わって冬に向かって行くイメージです。そして「西洋占星術」では「天秤座」に当たります。
「乙女座」と対応する、ひとつ前の「天地否」でしっかり力を付けて、「天秤座」と対応する「風地観」では、人の上に立ってしっかりした見本になりたいイメージなんだね。
そうですね、同時に「しっかり見て学ぶ側」も意味します。まさに一番最初の「社会星座」と言われる「天秤座」にぴったりですね。
なるほど、そうだね。
そして「十二消長卦」として重要なのは、ここで「上卦の乾:天」が「巽:風、木」になるわけです。
おお。
「風」は伝える、広がる、などの意味もありますし、「木」は成長する、というような意味があります。言い換えれば「無意識」である「天」から、「意識的」になり、しっかり目標を目指すイメージが高まります。
え、今までもしっかり目標に向かってたじゃん。
それは「自分の無意識」に従う形だったのですが、ここからは「社会的役割」要するに「意識的」になる要素が強いのです。
へー、そこ重要なのね。
そして、「社会」の中、「集団」の中で、社会的責任などで自らを高めていくうちに、必要な能力を獲得するために突き詰めて大きく生まれ変わる必要が発生します、その生まれ変わり、新たな自分の醸成は、次の「山地剥」になっていきます。
なるほど、それは「十月」と対応する「山地剥」西洋占星術では「蠍座」と対応するんだね。