今回は右往左往(うおうさおう)です。
うろたえて、うろうろする様子、混乱している様。
この言葉さ、「団体で」って説明についてるのあるんだよね、団体じゃなくても使っていいの?
元は「平治物語」に出てくる軍隊が、行ったり来たりして、入り乱れ走りすれ違う、と言うシーンに出てきた言葉です。
あ、じゃあ、最初は団体だったんだ。訳もわからず混乱して慌てている感じなんだね。
そうですね。今は団体じゃなくても通じるでしょう。
そういえば「右」と「左」の漢字の書き順って、横棒と払いの書き順が逆なのは何で?
通常はあまりこだわらないで良いでしょう、元々はあまり似てない漢字だったんですよ。
あっ、そーなの。
横棒と払いの部分は、どちらの字も、人間の手を表します。「右」の方は、払いが手の平、横棒が腕を表します。「左」の方は、横棒が「手の平」を表し、払いが腕を表します。双方、手の平を先に書きます。
横の「口」と「工」は?
宗教の儀式用の品物です。
へー。
出典は「平治物語」でした。