今回は君辱臣死(くんじょくしんし)です。
君主の屈辱は、臣下が命をかけてでも晴らす、と言うことです。
使い道ねぇ!使わねぇ!!
まあ、昔の言葉ですから。
こんなこと部下に言ったら、今だったら捕まりかねん。
パワハラになりますかね。
戦国春秋時代の、呉越の戦いで、最後に越が勝った後に范蠡(はんれい)が言った言葉です。
孫子がいなくなった後に、呉は負けちゃったんだよね。
越が呉に負けたとき、自分が死ななかったのは、君辱臣死(くんじょくしんし)、呉を倒し屈辱を晴らすためです。それを果たした今、昔の敗戦の罰をお受けします。と主君に言ったそうです。
へー、それでどうなったの?
范蠡(はんれい)は引退したみたいです、実際、他の臣下たちは後々罰せられています。まあ、辞める言い訳で言ったんでしょう。
忠義心で言ったんじゃないんだ。
苦しい時は一緒に頑張れても、良くなったら自分の好き勝手にしたいものです。だから、小さい人間とは幸せは共に出来ないものです。范蠡(はんれい)はそれを見抜いていたんですね。
なるほどねぇ。
出典は「国語」でした。