今回は哭岐泣練(こくききゅうれん)です。
人というものは習慣や心がけで善にも悪にもなってしまう、という意味です。
当たり前じゃん。
まあ、そうなんですけど、
「泣練(きゅうれん)」は、墨子(ぼくし)が、白糸が何色染めることが出来る、のを見て泣いた、ということです。
泣き虫だな。泣くほどのことかね。
「哭岐(こくき)」は楊子(ようし)が道が分かれているのを見て、人が道をいつでも変えることが出来てしまうのを見て泣いた、ということです。
泣き虫だな。泣くほどのことかね。はたから見たら危ない人だよ。
まあ、人は簡単に悪い道に行ってしまう、ということを言っているわけですよ。
言っていることは判るけど、なんか説得力のない例えだな。
出典は「淮南子」でした。