かえるさんとにわとりさん「四字熟語」

四字熟語を通して言葉を考えるブログです。かえるさんと、にわとりさんがご案内します。

哲学として 易経 十二消長卦

十二消長卦

 今回は特別企画「易経 十二消長卦」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 十二消長卦」になります。

 

 今回は「哲学として 易経 十二消長卦」です。

 

 哲学として、って「十二消長卦」が?

 

 そうです、そして、そもそも「易経」は哲学書としても重要視されています。

 

 昔の中国の国家試験「科挙」とかでも「易経」は重要だったよね。

 

 そうです、軍師など戦略を立てる人は、みんな「易経」の知識はありましたし日本の戦国時代の軍師などは「易経」をしっかり学んだ、ということが仕官する時には優位性になりました。

 

 そういう人って、実際に大事なことを占って決めてたの?

 

 そうです、しかし、誰が占っても良い訳でなく、しっかり解釈するためには深い学習が必要です。

 

 そうだね、それが上手に出来るって、どういうこと?

 

 「易」を学ぶ、ということは、そもそも「人間の心の仕組み」や構造を学ぶと言うことです、易の六十四卦、三百八十四爻、を学ぶと言うのは「あらゆる状況の種類」「あらゆる気持ちの種類」を客観的にかつ本質的に理解すると言うことです。

 

 それは、どういうことなの?

 

 占わなくても、状況を見れば、解決策や対処法が分かる、ということです。

 

 だから、「易経」は「哲学書」なんだ!

 

 そういうことです。そういう意味でも「十二消長卦」は重要です。

 

 

 この一年の月別に分類配置された十二種類の卦を研究することで、さらにその「状況認識能力」を向上させることが出来ます。

 

 なるほど、でも、それは他の卦も一緒じゃない?

 

 そういう面もあります、しかし、別に占わなくても、次の変化も予想出来る、というわけです。

 

 え、どういうこと?

 

 例えば、状況を見て「乾為天」的だと感じたら、その後の展開は「天風姤」「天山遯」的な展開が予想できる、というイメージで状況を分析理解するのです。

 

乾為天 四月(五月)

天風姤 五月(六月)

天山遯 六月(七月)

 え、じゃあ、もう占わなくていいじゃん。

 

 全然、自分が見たことも無いような状況だと、占った方が早いですが、極論そういうことです、ですから「易の達人は易を立てない」と言われることもあります。

 

 そうか、易を学ぶことは全ての状況を知ることを目指してるのか。

 

 全ての状況の形を学ぶことで、その後の展開をより望ましいものにする方法を考えたり、迫る危険を察知したりできるのです。

 

 そういう意味で、特に「十二消長卦」を深めることで「時間」の軸も考えに入れられますし、「十二消長卦」は「干支」とも対応しているので、「年」「月」「日」「一日の時間」、「方角」なども含めて考えることが出来ます。

 

 占わなくても、そういうことが理解できるイメージなんだ。

 

 そういうことです、それは言い換えれば「帝王学」や「経営学」などのようなものですよね。

 

 「十二消長卦」って、なんか良く分からないけど、何だろう?、まあいいや、って思ってたけど、結構重要なんだね。

 

 ものすごく重要と言っても良いでしょう。

 

 

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易経 十二消長卦 

 

易経 六十四卦卦辞

 

 

易経三百八十四爻

 

星占いらぼらとりー