
今回は特別企画「周易 象伝」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「周易 象伝」になります。
今回は「地山謙 三爻 象伝」です。

三爻は「勞謙 君子有終 吉」ろうけん くんしゆうしゅう きち。
象伝では「象曰 勞謙君子 萬民服也」しょういわく ろうけんす くんしとは ばんみんふくするなり。
しっかり努力して、そして謙虚さを保つ、そうであればやり遂げられるであろう、象伝ではそういう君子には大衆が従う、と言っているわけです。
謙虚って、ナカナカ難しいよね。
しかし、それをやりなさい、と口を酸っぱくして言っているわけです。
甘いことも言って欲しいよ。
君子が目標を達するには謙虚さが一番大切だと言うことです。
「地山謙 三爻」は独陽、唯一の「陽」です。「陽位」に「陽」そして「上爻」に応じています、「地山謙 上爻」は「鳴謙 利用行師 征邑國」めいけん もってしをやり ゆうこくをもってす。
ですから、それでも、自国内で逆らってくるものだけ討伐しなさい、と言っています、「三爻」ではそうならないように「下卦」のうちから謙虚さを保つ、要するに油断するな、とも取れますね。
なるほど。
「地山謙 三爻」は変爻すると「坤為地 三爻」ですからね。「坤為地 三爻」は「含章可貞 或従王事 无成有終」あやをふくみてていにすべし あるいはおうじにしたがいてなすことなくしておわりあり。です。
要するに、とにかくしっかりがんばり続けろ、ってことか。
辛いとか、苦しいとか、それは今ではなく、先を焦り今がおろそかになっている証拠です、ですから、「今」に集中して努力を重ねなさい、と言うことです。
君子過ぎる。
それが充実した人生とも言えますよ。
言えませんよ。





