今回は大巧若拙(だいこうじゃくせつ)です。
本当に完全、巧みなものは、そうは見えない、と言うことです。
は?
本当に、上手な人はそうは見えない、稚拙にみえるものだ、と言うことです。
そんなことないでしょ、上手なものは上手だし、下手なものは下手だってわかるよ。
これは、老子の言葉だから、そのまま取ると判りにくいですね。本当に重要で役に立っているものは意外と気にならない、ありがたみが感じられない、なんて裏の意味もあります。
例えば?
インフラですね、水道や電気、インターネットは、素晴しい重要なものですが、日ごろなんとも思わないでしょ。
ああ、なるほど、重要なものほど、気にもならない、という考え方か。
だから、とにかく良く見てみなさい、って考えると、老子らしいでしょ。
出典は「老子」でした。