今回は天下布武(てんかふぶ)です。
織田信長が印につかった印文です。
武力で日本を統一するぞ!みたいな感じでしょ。
そうは決め付けられない、と言う説もあります。
そうなの?
この「天下」って言うのが、日本全部じゃなくて、京都周辺を指す、と言うの説が近年有力だそうです。
なんか、イメージ違うな。
「天下布武(てんかふぶ)」の印は、今の岐阜県、美濃の国を攻略したあたりから使っていたそうです。
織田信長は、初めは足利幕府中心で、京都周辺が平和になればいいな、位の感じに思っていたという説もあります。
ええ!イメージが違いすぎる!
ただ、織田信長が力を付けたら、足利幕府や朝廷の方が恐れだしたので、織田信長にとっても幕府が邪魔になった、と言うことですね。
だから、幕府は織田信長に滅ぼされたのか。
一般的にそうなっていますが、将軍、足利義昭(あしかがよしあき)が完全に将軍の地位を失ったのは、織田信長の死後と言われています。
そうなの!けっこう色々イメージ違うわ。
歴史の情報は、資料と想像によって組み立てられていますから、新しい資料が出てくればドンドン変わりますからね。
そうか、子供のころ習ったことは、もう違うかもしれないんだ。
だから「今は〇〇と言う説が有力なようですよ」と言うような覚え方が良いのではないでしょうか。
とは言え、新しい資料だから正しいとは言えません、新しい資料を見つけた人の気持ちを考えてみましょう。
なるほど。正しい!と思いたいよね。
そうです、ですから、新しい仮説には当然批判も付きまといます。
慌てて決め付けるのは良くないか、確かに。