
今回は特別企画「周易 象伝」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「周易 象伝」になります。
今回は「天火同人 初爻 象伝」です。

初爻は「同人于門 无咎」どうじんもんにおいてす とがなし。
象伝では「象曰 出門同人 又誰咎也」しょういわく もんをいでてひととおなじうす まただれかとがめん。
「初爻」は「二爻」と比していますが、「二爻」は「五爻」にしっかり応じていますので、門の外に出て交わりを求めるべきでそれは誰にもとがめられない、と言っています。
「門」?

「天火同人 初爻」は「変爻」すると「天山遯」になります、その時に「下卦」が「離(火)」から「艮(門、山)」になります。
「天山遯 初爻」の爻辞は「遯尾厲 勿用有攸往」とんびあやうし ゆくところあるにもちうるなかれ。慌てず、しっかり準備をしろ、と言っています。「天山遯」は自分の世界に向かうイメージの卦ですからね。
自分の世界に向かうためにも、一致点のある人をしっかり探すんだね。要するに、今は「門」が閉じている、それが開いても慌てないでしっかり準備するイメージなんだね。
繋がる卦だからこそ、繋がればだれでも良いわけじゃないイメージが色濃く出ています。





