
今回は特別企画「周易 象伝」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「周易 象伝」になります。
今回は「天風姤 四爻 象伝」です。

「四爻」の爻辞は「包无魚 起凶」つつみにうおなし たてばきょう、です。
象伝では「象曰 无魚之凶 遠民也」しょういわく うおなきのきょうとは たみにとおざかればなり。
民が遠いの?
象徴的に言えば、ある意味、無意識が意識の支持を失っている、とも取れます。
どういうこと?
やる気が無い、ということです。または純粋に周囲の支持を失っている、とも取れます。「民」という文字は罪人の眼をつぶす、目に針を刺している象形文字ですから、民衆を指すようになりました。
どうしてそれが民衆なの?
政治は民衆に考えさせないことが重要ですからね。みんなが考えを持ったらめんどくさいですから。古代ローマでもそのためにコロシアムを作ったわけです。
なるほど。
この場合、自分が愛想をつかす側なこともあり得ます。
爻辞でも「起てば凶」ですから、何かを起こすのは良くない、というイメージが大切です。力不足、財源不足、心の問題などどれにも当てはまる象徴が「魚」ですからね。
「天風姤 四爻」は「初爻」に応じているのに。
「初爻」は「二爻」とも比しているので「四爻」まで来ないから魚が無い、という考え方もあります。
なるほど。
「天風姤」は自分の気持ちを通すためにじっくり成長し大きな変化を起こすイメージがあります。綜卦は「澤天夬」ですからね。
そして「互卦」を見ても「天風姤」の「二・三・四爻」を下互卦、「三・四・五爻」を上互卦とし、合成すれば「互卦」が出ます。「天風姤」の「互卦」は「乾為天」です。
「天風姤」の内部骨格には「乾為天」だから、自分の考えを通したいイメージがあるんだね。慌てちゃいけないんだ。



「天風姤」の中には「乾為天」が入っているわけです。ですから、簡単に周囲に助けてはもらえないのです。「乾為天」は比せず、応ぜず、ですからね。
