今回は当用漢字(とうようかんじ)です。
当用漢字表に載っている1850文字の漢字です。
当用は、さしあたって、とりあえず、今のところ、なんて意味です。
まあ、日常にはこんな漢字でいいんじゃない、って感じで選んだのかな。
そんなもの、何で決めたの?誰が決めたの?いつ決めたの?
まず、公文書、法令、新聞、雑誌などで、むちゃくちゃ難しい漢字ばかりだと読めなくて困るでしょ。
使う方も、当用漢字にある漢字を使って、勉強する方も当用漢字を学べば、物ごとがスムーズに運びますね。
なるほど、そういうことか。
そして当用漢字は、政府が1946年に発表しました。
そりゃ、そうだよね、個人が発表しても意味無いもんね。
それにしても、戦後1年か、あわただしい時期だな。
でも、「当用」って、さしあたって、とか、とりあえず、でしょ?なんか国にしちゃゆるい感じだね。
戦後直後ですから、アメリカのGHQの中には、漢字なんて小難しいもの使ってるから、教育が広まらなくて民主化が進まない、って意見もあったんです。
だから「とりあえず使う」難しくない日常使う漢字リストを作ったわけです。
じゃあ、一歩間違えたら漢字無くなってたのか!
1946年内閣訓令第7号、同告示32号で公示された「当用漢字表」に載っている1850文字の漢字のことです。
1981年(昭和56年)の「常用漢字」の告示により廃止されました。
「常用漢字」と「当用漢字」の大きな違いは「当用漢字」の方が、この範囲を尊重するよう、強めのルールであったのに対し「常用漢字」は、あくまでもゆるい推奨となっている点です。