今回は明察秋毫(めいさつしゅうごう)です。
大変洞察力が優れていることです。
ねえねえ、洞察力って観察力と違うの?
観察力は「よく見て理解する力」で、
洞察力は「見た目だけでは判らない物事の裏側なども理解する力」です。
例えば?
観察力なら「にわとりさんがカレーライスを見てる」って考えます。
凝視してるね。
洞察力なら「あんなに一生懸命見てるからにわとりさんはお腹が減っているのかな」って考えます。
全然違うね!食べていい?
「明察秋毫(めいさつしゅうごう)」はどんな細かいことも見逃さず真相を見抜く、ということなのですが、この話は孟子(もうし)が権力者に話したお話の言葉で、
権力者が「なぜ権力者は哀れみの心を持たないといけないのか」と孟子に聞きました。
哀れみの心が無いと、苦しむ民を見ても苦しみが見えないから、人は見ようとしないと物事は見えない、と言ったのです。
そうか「貧しいな」じゃなくて「貧しいから権力者としてどうするべきか」まで考えないと物事が見えているとは言えないんだ。
そういうことです。
「秋毫(しゅうごう)」って何?
秋に生え変わる動物の細かい毛のことを言います。「明察(めいさつ)」はものごとをしっかりと見抜くことです。
とっても細かい所まで良く見て理解する、ってことなのね。
出典は「孟子」でした。