今回は枉尺直尋(おうせきちょくじん)です。
利益のために犠牲を受け入れる。大のために小を捨てること。
「孟子」に出ている言葉です。
孟子は、堅物じゃないの!!柔軟な言葉だね。
もちろんです、孟子がなかなか報われないのを見た人に、「ちょっと位は譲って、どこかに雇ってもらった方がいいんじゃないですか」と言われたので、
孟子は「それじゃあ、人に正しく生きろ、って言ってる意味無いでしょ!」って怒りました。
「枉尺直尋(おうせきちょくじん)」は、1尺(この時代はだいたい23センチ)枉(ま)げて、一尋(8尺のこと)を真っ直ぐに出来ればいいでしょ、と言うことです。
枉尺直尋(おうせきちょくじん)は、得すりゃいいじゃん、ってことなんだ。
そう言うことです。小を捨てて大を取る、と言うことです。
出典は「孟子」でした。