今回は椽大之筆(てんだいのふで)です。
立派な文章のことです。
椽(てん)がまず読めないよ。まあ、なんか立派な筆なんだろうな、って感じはするけど。
椽(たるき)とも読みます、垂木(たるき)のことで、屋根板を支える丸い建材のことです。角材の時は桷(たるき)と書きます。
ご縁がありますように、の縁は、椽(えん)を使うことも出来ます。
読めないだけでメリットが無いよ。
で、ある人物が、椽ほどもある大きな筆をもらう夢を見たので、文章の大仕事が舞い込んでくる、と人に言ったら、まもなく皇帝が死んでしまい、そのことに関しての文章をまかされたそうです。
でかい筆は判ったけど、それで立派な文章って感じする?
皇帝の崩御の時に書く文章は立派な文章が書けない人には頼みませんから、それに、大きな筆の夢をみてそのとおりになったのですから、いいんじゃないでしょうか。
そんなに大きな筆は書きにくいけど、ものごとの大きさを表してるんだね。
そうですね。
出典は「晋書」でした。