今回は椿萱並茂(ちんけいへいも)です。
両親がどちらもご健在なこと、です。
おお、素敵なことですな。
そういうことです。
「椿」ってそうなの?
この「椿」は、伝説上の大きな「大椿」のことで大変長寿です。ですから比喩的に長寿や父親の意味を持ちます。
「萱(けい)」は?
かや、のことです。わすれぐさ、とも言いまして女性の部屋に置くことから、母親を意味します。
それが並んで茂ってるってことか、いいね。
出典は「幼學瓊林(ようがくけいりん)」でした。「幼學瓊林」は明の時代の百科事典のようなものです。
ただ意味として「椿萱」で両親を指すのは、漢の牟融(ぼうゆう)の詩に見られますし、「荘子」には伝説の「大椿」のことが出ています、そして「詩経」には「萱」が母親の比喩で出ています。
古くから言われている言葉なんだね。