今回は樗櫟之材(ちょれきのざい)です。
全く役に立たないことです。
あら、漢字は難しいのにね。
樗(おうち)も櫟(くぬぎ)も役に立たない木材だ、ということです。
見た目は大きくて立派でも、でこぼこでまっすぐな線も引けない、虫食いはある、などなどとても木材として使いにくい、ということです。
まあ、木としても木材にされたくて生えてるわけでもないでしょうけどね。
そうですね、役に立たないおかげで、切られないで済む、という様なお話なんです。
へー、なるほどね。
そのままの言葉で載っているわけではないですが、「荘子(そうじ)」に出ているお話です。
「樗櫟散材(ちょれきさんぼく)」なども同じ意味で同じ出典です。
「樗櫟庸材(ちょれきようざい)」は同じ意味で出典は「隰州縣令李公墓誌銘」です。「三国演義」の36回にも出ています。
出典は「荘子」でした。