今回は権利請願(けんりせいがん)です。
英国議会が1628年に国王に提出した文書。国民の権利の拡大を求めており、現代でも大憲章(マグナカルタ)、権利典章、と並んで、英国の三大法典の1つです。
日本では、江戸時代初期だね。
そうですね、イギリスではエリザベス一世が亡くなって、その後の王様はムダ遣いが多かったり、やたら戦争したり、する王様が続いたので、
議会を通さず課税してはいけない。軍事裁判を悪用してはいけない。国民の同意無しに軍隊を民家に宿泊させてはいけない。不法な逮捕はしてはいけない、と言う内容の「お願い」の文書です。
お願いなの?
あんまり強く言うと王様がキレたら、めんどうだから。
そうだよね、逆に言うと、勝手に課税して、軍事裁判を悪用して、勝手に軍隊を民家に泊めたり、不法な逮捕をしてたんだもんね。悪いやつだよね。逆ギレしそうだ。
それで、平和になったの?
王様は一回はOKしたんですが、すぐにブチきれて議会を解散しました。
やっぱり!
でも、国民の権利を王に対して主張する内容ですから、イギリスの議会の先進性が感じられますよね。
だから、今でもイギリスの憲法の一部として残っているんだね。
英国議会が1628年に国王に提出した文書です。