今回は権理通義(けんりつうぎ)です。
人が生まれた時から持っている、認められるべきもの。「人権」のような重要な道理を指す時に使います。
「権利」じゃないの?
「権利」だと「利を得る権利」のような印象がありません?
え、違うの?
「権利」は英語の right の訳なのですが、humanright (人権) は人が生まれながらに持っている理(ことわり)、であって「人権」のようなものは単なる与えられた利益ではありません。
あ、「人権」は単なる「利益」じゃなくて、もう「理(ことわり)」ってことか!
そこで、福沢諭吉が「人権」のような重要な権利 right を「権理通義(けんりつうぎ)」「権理(けんり)」と訳したわけです。
へー。
でも「権理(けんり)」って言葉はあまり使いませんね。
なるほどねー、でも、ちょっと判りにくいじゃん。
そうですよねー。
まあ、仕方ないから「権利」で。
そうなっちゃいますよねー。