
今回は特別企画「周易 象伝」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「周易 象伝」になります。
今回は「水山蹇 象伝」です。

卦辞は「蹇 利西南 不利東北 利見大人 貞吉」けんは せいなんによろしく とうほくによろしからず たいじんをみるによろし ていきち。
象伝では「象曰 山上有水 蹇 君子以反身修德」しょういわく さんじょうみずあるはけんなり くんしもってみにかえりとくをおさむ。
名前は「水山蹇」と「蹇(けん)」と入っているので、足が思うように動かない、苦しみのイメージがあるのですが、しっかりと力を付けるべきというイメージもあります。
そうなの?!
「二爻」が「陰位に陰」、「五爻」が「陽位に陽」ですから陰陽が位正しく、しっかりと応じていて繋がっています。さらに「尊位」である「五爻」は「上爻」「四爻」に比していて周囲とも繋がっています。
すごく繋がっているね。
「西南は良い」「東北は悪い」ってどういうことなの?
今は「火澤睽」で背きあっていたイメージが一区切りついて、新しいことをするよりしっかり力を付けたい時期なのです。
ですから「みんながいる道」である「社会。集団」と一体化する「西南」で力を付けるのがよろしい。その中で君子、立派な人をみてしっかり成長しなさい、ということです。
「東北」は?
「東北」は自分の無意識に従った自分の進むべき道ですが、今はそういう余力は無いし、力をしっかりるけられる「西南」を選べと言うことです。まあ、生まれ変わる覚悟がある人は行っても良いかもしれませんが、近道とはいえません。
へー、なるほど。絶対行かないね。
当然、旅行の行き先など占った時には、単に「西南」に行きなさい、という意味もあります。
「貞吉」という言葉は正しさを守って吉、ということですが「水山蹇」では上記にあるようなことが正しいということですね。
上卦の「坎」は「水・月」を意味し、下卦の「艮」は「山」を意味します。易では上卦は行動、下卦は気持ちと読むことができますので、自分の道に対する思いはあっても、今はしっかり力を付けるべく努力するべきだということですね。
