今回は特別企画「易経 十二消長卦」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 十二消長卦」になります。
今回は「波を考える 易経 十二消長卦」です。
「波」って「十二消長卦」が?
そうです、「十二消長卦」は以下の様に順番になっています。
卦で並べると。
という感じです。括弧の中は現在の月で、昔は一か月早いイメージです。
全部、陽の「乾為天」は昔は「四月」を意味していたけど現在は「五月」なんだね。
そうです、横に並べるとこうなります。
おお、「波」になってるね。
今度は全部「陽」の「乾為天」を赤く、全部「陰」の「坤為地」を桃色に塗ってみました。
「乾為天」で全部「陽」になったら次から一つ一つ下から「陰」になってるね。そして全部「陰」の「坤為地」になったら下から一つづつ「陽」になっていくんだね。
そうです、この繰り返しのイメージが、一年のイメージであり、本質的な、様々なことの移り変わりを表しています。
自分の強い信念、願望でもある「陽」が満ち足りたら、他者とのつながり、結果重視の「陰」に移り変わり、「陰」が満ち足りたらまた「陽」に移り変わっていきます。
この時、減って行って、残り一つの爻が「陽」なのと、陰が減りだして一つの爻が「陽」になるのでは流れ上イメージが違いますよね。
たしかに、これから増えるのと、たくさんあったのに、減り始めるのは似たような状況でもイメージが違うね。
そうですよね、そういうイメージをより良く研究する意味でも、もう少しで「陽」で満ちる、生まれ変わって大きな物事が始まる「澤天夬」と「乾為天」の強い望みをかなえるために「陰」が入ってくる、「天風姤」はずいぶんイメージが違います。
そういうことを深く考えることが出来るのも「十二消長卦」の面白い所なんだね。
そういうことです。