
今回は特別企画「周易 象伝」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「周易 象伝」になります。
今回は「澤地萃 上爻 象伝」です。

「上爻」の爻辞は「齎咨涕洟 无咎」ししていいとがなしです。
象伝では「象曰 齎咨涕洟 未安上也」しょういわく ししていい いまだかみにやすんぜざればなり。
「澤地萃 上爻」は「陰位に陰」であり謙虚さがあるが「三爻」に応じていません。
しかし、立派な「五爻」に比しています。
この人は涙と鼻水を流しているけど、何が悲しいの?
ただ、「咎無し」という言葉が重要です。
これは、とても悲しい状態でも、しっかり謙虚に頑張れば咎無し。とも読めますし、人が集まりその長になれば、かえって孤独で悲しい時もある、という風にも読めますね。
他人の上に立つというのは人知れず悲しいこともあるが涙を流しても咎無し、と言うことか、深いな。
ここまでコツコツ頑張ってきました、しかし人の上に立つということは、人に理解されにくいですからね。
そして「互卦」を見ても「澤地萃」の「二・三・四爻」を下互卦、「三・四・五爻」を上互卦とし、合成すれば「互卦」が出ます。「澤地萃」の「互卦」は「風山漸」です。
「風山漸」も「上爻」では「鴻漸于陸 其羽可用為儀 吉」といっています、大変追うように聞こえますが、他人の手本になるような生き方、犠牲のイメージを内包しています。
「澤地萃」の内部骨格には「風山漸」があるって、そういうこともつながってくるのか。


