
今回は特別企画「周易 象伝」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「周易 象伝」になります。
今回は「澤水困 初爻 象伝」です。

「初爻」の爻辞は「臀困于株木 入于幽谷 三歲不覿」いさらいしゅぼくにくるしむ ゆうこくにはいる さんさいみず、です。
象伝では「象曰 入于幽谷 幽不明也」しょういわく ゆうこくにいる、ゆうとはあきらかならざるなり。
「澤水困 初爻」は「四爻」に応じているし、「二爻」に比しているのに、三年上手く行かない、ってこと?
「困」という字は「成長したいけど箱に入れられている木」という意味もあります。
そして「澤水困」は成長に困るだけあって、「五爻」「上爻」以外は位が不正です。
なかなか上手く行かないのか。
「初爻」は「陽位に陰」ですから、簡単にいえば力不足です。しかし、これは無能な意味ではありません。高みを求めるからこその「力不足」です。まあ、もちろん単純に力不足というケースもあるでしょうが。
なるほど!高いレベルを目指すからこそ、最初は上手く行かないし、迷うけど、当たり前なんだ!!
そういうことです。ですから、お尻の肉が無いから切り株に座りたいけど座れなくて落ち着かない。といっているわけです。
そして卦の骨格を見る「互卦」を見ても「澤水困」の「二・三・四爻」を下互卦、「三・四・五爻」を上互卦とし、合成すれば「互卦」が出ます。「澤水困」の「互卦」は「風火家人」です。



「風火家人」は家庭内でしっかりやるべきことをやるイメージもあるけど、自分の内面をしっかりさせるイメージもあるね。
易の「三線形」のイメージには「家族」のイメージもありますからね。
「乾が父」「坤が母」とかそういうやつか。
「震 長男」「巽 長女」「離 次女」「坎 次男」「兌 三女」「艮 三男」です。
なるほど、心の要点を家族に例えてるんだ。「初爻」はその最初だから何かと落ち着かない、上手く行かないわけだ。