
今回は特別企画「周易 象伝」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「周易 象伝」になります。
今回は「火天大有 上爻 象伝」です。

上爻は「自天祐之 吉无不利」てんよりこれをたすく きちにしてよろしからざるなし。
象伝では「象曰 大有上吉 自天佑也」しょういわく たいゆうのじょうのきちなるは てんよりたすくればなり。
「火天大有」では「五爻」が最高位、君主、天子と言えます、その上の「上爻」は「天」と言っても良いでしょう。
「天(上爻)」が「君主(五爻)」を助けるってこと?
両者は、比していますからね。
分かる気もするけど、でも「位正しい」のは「初爻」と「三爻」だけなんだよね。

それは「みんなが陽」で力強い中に「君主である五爻」が謙虚である、要するに何かに向かって一生懸命頑張っている状態と言えます。そういう時こそ力を合わせることが出来ればかえって良い結果が得られる、と言っています。
「五爻」が謙虚な気持ちを失えばその限りではありません。ただ「火天大有 五爻」は変爻すると「乾為天 五爻」です。
「乾為天」の「五爻」は「飛龍在天 利見大人」ひりゅうてんにあり、たいじんをみるによろし。です。
天に昇る龍のイメージかな。
そうなるには試練も必要だし、それに負けない強さも必要です、そうなればその人を天も祐ける、と言っているのです。
「上爻」が「陰位」に「陽」なのは、力を必要とする「五爻」を助けるため、とも言えるのか。
天自ら之を祐く、(てんみずからこれをたすく)と言うことですね。





