
今回は特別企画「周易 象伝」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「周易 象伝」になります。
今回は「火風鼎 象伝」です。

卦辞は「鼎 元吉 亨」ていは げんきつ とおる。
象伝では「象曰 木上有火 鼎 君子以正位凝命」しょういわく きのうえにひあるはていなり。くんしもってくらいをただしめいをなす。
「鼎 元吉 亨」っていい感じだね。
「火風鼎」は「二爻」と「五爻」が応じていますしね。「澤火革」で改革が成って、政権を受け継ぐような意味もあります。
「鼎」は鍋のような調理器具でもありますし「火風鼎」でもそういう文脈ですが、政治的祭祀にも使われますし、古代中国では支配者が持つ「九つの鼎」というのがあって、そのイメージも重なっています。
九鼎大呂(きゅうていたいろ) - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
「九鼎大呂」では無いですが、祭祀に使われた「鼎」のイメージです。

へー。お、一番上に「耳」が付いてる。「火風鼎」に出て来るよね。
「火風鼎」には調理器具として出てきますが、上卦が「離:火」で下卦が「巽:木、風」で、薪に火をつけて料理を煮炊きするイメージです。
そして「食べる」ことは、成長、養う、などの意味があります。そして料理は、塩梅(あんばい)が大切ですからね。バランスが大切です。
そういう要素がみんな入っているんだね。
そして「養う」という中には「国民を養う」意味では政治も入るわけですね。そして個人的な人間的度量も含みます。
そして「二爻」は「陰位に陽」、「五爻」は「陽位に陰」であることで、国のトップが、謙虚に下々の賢人を大いに養い、国を良くするイメージといえます。
そして卦の骨格を見る「互卦」を見ても「火風鼎」の「二・三・四爻」を下互卦、「三・四・五爻」を上互卦とし、合成すれば「互卦」が出ます。「火風鼎」の「互卦」は「澤天夬」です。
「澤天夬」は生まれ変わる、大きく変化する、ダムが決壊するようなイメージだよね。
そうですね。不可逆的な大きな変化、成長のイメージといえるでしょう。同時に失敗したら取り戻せないようなイメージもあります。


