今回は烏飛兎走(うひとそう)です。
時の流れはあっという間だ、と言うことです。
え、カラスが飛んで、ウサギが走るんじゃないの?
それが時の流れはあっという間だ、と言うことなのです。
何で?
中国では、月にすむ「玉兎」太陽にすむ「金烏」、と言うことで「烏兎」は月日を意味します。
太陽は暑そうだな。
それを言ったら月だってすめませんよ。温度は、だいたい110度からー170度ですよ、それに空気が無いんですから。
けっこう、きついね。
で、まあ、カラスが飛んで、兎が走れば、時はあっという間に流れる、と言うことですね。
「兎走烏飛(とそううひ)」と書いてもかまいません。実際に元になった詩の冒頭は「兎走烏飛(とそううひ)」と始まります。
詩の言葉なんだ。
荘南傑(そうなんけつ)は唐の時代の詩人です。
出典は荘南傑の「傷歌行」でした。