今回は献壽歳旦(けんじゅさいたん)です。
年始のご挨拶に使う言葉です。年の初めにお祝いを奉ります、と言うことです。
「献壽(けんじゅ)」って「献」って位だからなんかくれそうだけども。
そうですね、「献壽(けんじゅ)」はそう言う意味です、お祝いの品を差し上げることなどを言います。
でも、新年はご挨拶だけか。
お祝いを言葉で「差し上げます」って言うことですね。
童謡の「森のくまさん」のお礼に歌いましょう位、ガッカリだ。くまさんは食べるものが良かったと思うのよ。
めでたさを「献」するんだから、すごい相手を立ててるんですよ、「献」は、たてまつる、と言う意味がありますから。「たてまつる」は下の者から上の者に向かってすることですから。
敬う気持ちなんだ。
お料理の「献立(こんだて)」は?
「献立(こんだて)」はお料理の並べる種類や順序のことです。結婚式の「三献の儀(さんこんのぎ)」が元になったと言われています、神前の結婚式の「三三九度」ですね。
元の意味から考えると「今日の献立はお菓子で良いや」とか言う使い方は変と言えば変なんだ。
それは、生活態度が変ですね。
「歳旦(さいたん)」は?
「旦」は、夜明けとか、朝とか、あした、ですから。年の最初の朝ってことですね。
あしたは、次の日じゃないの?
昔は、夜明けが、1日の始まりでしたけど、今は0:00が1日の始まりですから、ズレがあると言えますね。
「明日」と書いて、あす、あした、みょうにち、と読みます、みょうにちが丁寧な言い方です。
どれも「朝」と言う意味でしたが「次の朝」も指すようになって、「次の日」の意味も生まれました。
だから「あす」は次の日とか「あした」は次の日の朝、など、イロイロ言われますが、あまりこだわるのも、みっともない場合があります。
どっちでも良いもんね。
元旦は、1月1日の朝を指しますが、実際には元日と同じ意味で使われることもありますね。
使う人が多ければ、正しいか間違えているかは断定できないね。学者が抗っても、むなしいばかりだ。
「旦」と言う字は、地平線から太陽が出ていることを表現していますが、1月1日の0:00には真っ暗ですからね。
まあ、好きな人はこだわってもいいでしょうし、だいたいでもいいんじゃないですか。こういう知識を振りかざすと子供っぽい感じもしますし。まあ、言いたい人には言わしてあげるのも良いでしょう。