今回は白水真人(はくすいしんじん)です。
前漢と後漢の間の「新」の時代の貨幣の別称です、漢の復活(後漢)を予言したと言われるエピソードが残っています。
一般的には王莽の作った貨幣はまとめて「王莽銭(おうもうせん)」などと言ったりします。オークションなど「白水真人(はくすいしんじん)」は「貨泉」と言います。
一般的じゃないよ。
オークションなどで調べたければ「王莽(おうもう)」か「王莽銭(おうもうせん)」で良いですよ。
へー、欲しくないけど。
だいたい、「新」王朝は西暦8~23年ですからそのころに作られました。
所で何で後漢の復活なの?
貨幣に「金刀」と刻印されていたのですが、「金」と「刀」の漢字を組みなおすと「劉」となるので、漢の「劉氏」を連想させるので良くない、と「貨泉」と変えました。
じゃあ、いいじゃん。
でも、「泉」という字は分解すると「白」「水」となります、そして後に「後漢」を起こした劉秀が白水郷から出て来たのです。
変えてもダメだったんだ。
そして「王莽銭(おうもうせん)」は重さ、材質と価値が一致しない名目貨幣化を計ったため民間による鋳造も多く、さらに短期間で廃止したり新しい貨幣を作ったりして混乱をもたらしました、そう言ったことも「新」の滅亡を速めたとも言えるでしょう。
へー。
出典は「後漢書」でした。