今回は石破天驚(せきはてんきょう)です。
大変驚くほど素晴らしいこと、元は竪琴の腕前のすばらしさを表現した詩の中の言葉です。
あ、そうなの、もっと乱暴な破壊的なことかと思った。
竪琴?
「箜篌(くご)」という弦楽器で、置くタイプのハープって感じの古代東アジアで使われた楽器です。
どうやって、楽器が上手なのを「石破天驚(せきはてんきょう)」で褒めるのよ?
神話の女神が、天の破けた所を石で直した、という話があるのですが、演奏が素晴らしすぎて、その石が崩れて、水が漏れだし、天上の世界は驚いたが、その水が秋雨になって降ってきた。
みたいな感じです。
なるほど、かなり大げさだな。
出典は詩人の李賀の「李憑箜篌引」でした。