かえるさんとにわとりさん「四字熟語」

四字熟語を通して言葉を考えるブログです。かえるさんと、にわとりさんがご案内します。

空一円相(くういちえんそう)

f:id:KAERUSAN:20190311183332j:plain

 

f:id:KAERUSAN:20190204145044g:plain 今回は空一円相(くういちえんそう)です。

 

f:id:KAERUSAN:20190204145044g:plain 禅の「十牛図(じゅうぎゅうず)」の8番目の図柄「人牛倶忘(じんぎゅうぐぼう)」のことです。

 

f:id:KAERUSAN:20190204150749g:plain 十牛図はこう言うやつだね。牛と人で心の葛藤や禅の修業の段階を示した図だ。

f:id:KAERUSAN:20190311185635g:plain

 

f:id:KAERUSAN:20190207172243g:plain 牛を追いかける自分、と言うイメージで始まるけど、牛は自分の本当の気持ちで、その牛と自分が一体化していくイメージだね。

 

f:id:KAERUSAN:20190204150749g:plain そして、その途中で完全に全てが消えるイメージが「空一円相(くういちえんそう)」だね。「人牛倶忘(じんぎゅうぐぼう)」だ。

 

f:id:KAERUSAN:20190304014911j:plain

 

f:id:KAERUSAN:20190207012731g:plain 八番目は、これだね、何にも描いてないね。

 

f:id:KAERUSAN:20190204151327g:plain 何も無いから、無なの?悟りっぽい感じだけど。

 

f:id:KAERUSAN:20190204152206g:plain 悟りと言う超越状態のようなものは、商業的な意味合いが強く、あまり気にしないでよいでしょう。

 

f:id:KAERUSAN:20190204151708g:plain 実際には、例えば、素晴らしい風景を見て感動している時、はこの状態と言えます。

 

f:id:KAERUSAN:20190204154756g:plain しかし、よし!写真に撮ろう!ってスマホやカメラを探す時は、この状態ではないですね。

 

f:id:KAERUSAN:20190204150749g:plain そうか、普通に人生を生きていても、自分も対象も存在を忘れて、一体になる時ってあるね。

 

f:id:KAERUSAN:20190204151708g:plain 人は、人生のうち未来や過去に悩まされる時間はけっこう長いものです。

 

f:id:KAERUSAN:20190207172243g:plain たしかに。

 

f:id:KAERUSAN:20190204155318g:plain その意味で、このような心境になれること、何かに夢中になれる時間を探して生きることは大きな意味があるでしょう。

 

f:id:KAERUSAN:20190204154756g:plain 何も無い、と言うことは存在しません、しかし、何も無い、と思える心境になることは可能です。

 

f:id:KAERUSAN:20190204150749g:plain 何も描いていない所に何を感じるか、何を感じなくなれるか、いろんな考え方が出来るね。

 

f:id:KAERUSAN:20190204145044g:plain そうですね、禅ですから自分なりの答えを探してみるとよいでしょう。