かえるさんとにわとりさん「四字熟語」

四字熟語を通して言葉を考えるブログです。かえるさんと、にわとりさんがご案内します。

蟷螂之斧(とうろうのおの)

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f:id:KAERUSAN:20170106202709g:plain 今回は蟷螂之斧(とうろうのおの)です。

 

f:id:KAERUSAN:20170106222315g:plain 自らの力を省みず強い相手に向かっていくこと。

 

f:id:KAERUSAN:20170106203237g:plain 自分の力を知らない、ってことだ。蟷螂はカマキリ、ムシだね。

 

f:id:KAERUSAN:20170109194019g:plain だいたいこの言葉は、自らの力を省みず強い相手に向かっていくこと、と本などに出ています。これだけで意味がわかりますか?

 

f:id:KAERUSAN:20161231201012g:plain え、自分の力を考えないんだから、おばかさん、ってことじゃないの?

 

f:id:KAERUSAN:20170106222315g:plain それもあります、でも、その様子はみる人によっては、勇敢にも見えませんか。

 

f:id:KAERUSAN:20170106203237g:plain ああ、なるほど。

 

f:id:KAERUSAN:20170109194019g:plain このカマキリが、とにかく何かに向かっていく、という故事は中国古典にはたくさん登場します。「荘子(そうじ)」には、考えの無いヒトをカマキリが、車輪に向かっていってひき殺されてしまうようなものだ、と注意している文や、くだらない知識、行為をいさめるのにも、考えの無いカマキリのようだ、という文が載っています。

 

f:id:KAERUSAN:20170106203237g:plain これは、身の程を考えなさい、ってことだ。

 

f:id:KAERUSAN:20170106202709g:plain 「淮南子(えなんじ)」には、斉(せい)の荘公(そうこう)が、自分の車に向かっていくカマキリをみて「これほど勇敢ならば、彼が人間ならば天下を取っただろう」と言って、カマキリをひかないように自分の車をよけていったそうです。それをみて部下達は大変感動したそうです。

 

f:id:KAERUSAN:20170106203237g:plain そうか、荘公は、勇敢さを尊ぶ、ということを、部下達は知ったんだね。勇敢に戦えば認められるって思ったんだ。カマキリにでさえ勇敢さには敬意をはらったんだね。

 

f:id:KAERUSAN:20170106202709g:plain そうですよね、どちらも、自らの力を省みず強い相手に向かっていくこと。なんですけど意味が違いませんか。

 

f:id:KAERUSAN:20170106223449g:plain ぜんぜんちがうね。

 

f:id:KAERUSAN:20170106202709g:plain しかも、カマキリが何にでも向かっていく、なんてモチーフ探せばいくらでもありそうだし、今回は

 

f:id:KAERUSAN:20170106202709g:plain 出典はわかりません。