今回は誠惶誠恐(せいこうせいきょう)です。
手紙などの最後に書く言葉で、ものすごく偉い人に大変恐縮した意味で書きますが、皇帝などに上申(意見を述べる)する時に書く言葉です。
誠惶(せいこう)だけでも、かしこまった意味だよね。
そうです。昔の手紙などに書かれています。
古代中国の後漢時代の儒学者、許沖(きょちゅう)が手紙の最後に「臣沖誠惶誠恐 頓首頓首 死罪死罪」と書いています、これが出典になります。
頓首(とんしゅ)は?
地面に頭をつけて拝礼することです。
ずいぶん後の時代の唐の時代の詩人、韓愈(かんゆ)も使っていますので、そちらが出典になっている資料も見かけます。
ただ、偉い人に対しての手紙の中には、どこにでも見られる良くある言葉です。
出典は許沖(きょちゅう)の「上説文解字」でした。
「説文解字(せつもんかいじ)」って世界最古の部首別漢字字典でしょ?
そうです、許沖の御父さんの許慎(きょしん)が書きました、息子の許沖が皇帝に奉りました。
その時の文章なんだ。