今回は阿爺下頷(あやあがん)です。
禅の言葉で、ものごとの見分けが付かない、愚かなもの、を意味します。
あら、やだ。失礼ね。
ある男が、戦場で亡くなった自分の父親の遺骨を探しに行って、馬の鞍の破片を遺骨と間違えて持って帰ってしまった、というお話です。
あら、でも、そんなに間抜けかね?見間違っちゃっただけじゃないの?
まあ、実際に見つからなければ何か持って帰りたい気持ちも判らなくもないですよね。
ただ、この言葉の出て来た流れでは、そんなに深い意味はなく、しちゃいけない間違いをする、という様な意味です。
じゃあ、ただ単に間違っちゃった人なんだ。
この言葉の出典は「碧巌録」なのですが、「碧巌録」は「雪竇百則頌古」をもとにした本なのですが、「雪竇百則頌古」には「作爺下頷」となっています。
へー。